人工呼吸器の点検 |
臨床工学科(MEセンタ-)では、呼吸を助ける人工呼吸器、血管に薬を注入する輸液ポンプ・シリンジポンプなどの生命維持管理装置の操作・保守点検・管理を臨床工学技士がおこなっています。
臨床工学技士は、一般的にME(Medical Engineer)と言われているため、この部署をMEセンタ-といいます。
当センタ-には5人の臨床工学技士が配置されており、透析センター業務・血液浄化療法業務・在宅人工呼吸器管理業務・在宅酸素療法管理業務・手術室業務・医療機器保守点検業務、IVR業務、CPAP業務、など多種多様な業務もおこなっています。
腎臓は体のなかの不要な物質と水分を排出するための臓器で、この腎臓の機能が衰えてしまう病気のことを腎不全と呼びます。腎不全を放置すると、息苦しくなるなど命の危険があります。このような腎臓が悪くなった方の手助けをする治療を透析療法といいます。臨床工学技士は、この透析療法に使用する機器、システムなどの操作や保守管理をおこなっています。
血液浄化操作 |
専用の機器を用いて血液を体の外に導きだし、薬物中毒や敗血症など体内に溜まった毒素や重症筋無力症、多発性硬化症など自己免疫疾患の病気の原因となっている特定の物質を吸着などにより除去します。
これらに使用される機器の操作や保守管理、使用物品の管理などをおこなっています。
医療機器保守点検 |
病院で使用されている人工呼吸器、輸液ポンプ、シリンジポンプ、酸素流量計、血圧計、補助循環装置、保育器などの機器の定期点検・消耗品の交換などの保守管理などをおこなっています。
手術室には、シリンジポンプ、電気メス、麻酔器、顕微鏡、内視鏡装置など大小合わせて医療機器が数多く存在します。手術の内容により使用される機器は多種多様であり、手術が円滑かつ安全におこなわれるように医療機器の操作や事前の管理をおこないます。
一般的に「カテーテル治療」や「血管内治療」とも呼ばれています。X線透視や超音波、CTでリアルタイムに観察しながら体内に細い管(カテーテルや針)を入れて診断、治療するものです。肝細胞癌に対する冠動脈化学塞栓術(TACE)や動脈あるいは透析用シャント血管の狭窄に対する血管拡張術(PTA)の補助をおこなっています。
ペースメーカー埋め込み時の波形の確認の様子 |
不整脈など心臓の調子の悪い方などに使用される機器(ペースメーカー)の体内埋め込み時の心臓内電位などの測定機器や、ペースメーカーの定期点検チェックに使用される機器の操作をおこなっています。
内視鏡治療や肝臓がん細胞を死滅させる治療に使用する機器の操作をおこなっています。
CPAPの説明 |
睡眠時無呼吸症候群(睡眠中に呼吸が止まったり、喉の空気の流れが弱くなった状態が1時間に何回も起こる状態)の方などに使用されるCPAP機器などのデータ解析やマスクフィッティング指導などをおこなっています。
患者さんが、家で人工呼吸器を使用できるように、取扱いの説明をおこないます。またお家へ訪問し、機器の点検などをおこなっています。
家で使用されている酸素療法機器などの管理や取扱い説明などをおこなっています。