中央リハビリテーション科

診療部門


中央リハビリテーション科基本理念・基本方針

【中央リハビリテーション科基本理念】
地域中核病院として、発症急性期から回復期・維持期まで、一貫したリハビリテーションサービスを提供し、患者さんの自立支援のための手助けを行います。

【基本方針】
1.入院直後から急性期医療に対応したリハビリテーションを行います。
2.平日だけでなく、セラピストによる365日のリハビリテーション実施に努めます。
3.早期の家庭復帰・社会復帰を目指します。
4.院内および他院との連携を密にし、安全で質の高いチーム医療を行います。



特徴・特色

回復期リハビリ病棟および急性期(術後、脳卒中)の入院患者さんに対しては、必要に応じて365日のリハビリテーション対応をしています。
また、ALS、パーキンソン病など神経難病のリハビリにも力をいれています。その他、糖尿病教室による患者指導や緩和ケア病棟内でも理学療法士が関わるなど幅広い疾患に対応しています。小児療育の分野にも力を入れ、運動発達遅滞や精神・知能発達遅滞などのリハビリにPTが関わっています。



施設基準
  • 脳血管疾患等リハビリテーション料 Ⅰ
  • 運動器リハビリテーション料 Ⅰ
  • 呼吸器リハビリテーション料 Ⅰ
  • 廃用症候群リハビリテーション料 Ⅰ
  • 心大血管疾患リハビリテーション料 Ⅰ


リハビリテーション対象疾患
  • 脳血管疾患(脳出血、脳梗塞、急性硬膜下血腫術後など)
  • 整形外科疾患(大腿骨頸部骨折、人工膝関節置換術後、靭帯損傷など)
  • 呼吸器疾患(間質性肺炎、慢性呼吸不全など)
  • 循環器疾患(心不全、虚血性心疾患など)
  • 神経筋疾患(ALS、パーキンソン病、SCD、ギランバレー症候群など)
  • 外科疾患(胃癌などの術前・術後)
  • 内科疾患(治療時の安静による廃用障害)
  • 小児療育分野(通院、施設への派遣)


診療部スタッフ

中央リハビリテーション科部長  福森豊和(副院長兼脳神経外科部長)
【スタッフ数】 ※2023年4月現在、訪問看護事業所、村岡病院含む
 
八鹿病院リハビリテーションスタッフ総数 67名

  • 理学療法士  41名(一般病棟14名、回復期病棟10名、訪問10名、老健3名、村岡病院3名)
  • 作業療法士  23名(一般病棟5名、回復期病棟10名、訪問2名、老健6名)
  • 言語聴覚士   7名(一般病棟3名、回復期病棟4名)
  • リハビリテーション助手   1名(一般病棟)


3つの職種が専門性を活かしています

当院では、リハビリ専門職種のことを総称で「セラピスト」と表現しており、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)の3職種からなるリハビリの専門職集団になります。3職種のセラピストが専門性を活かし、患者さんの症状に合わせて役割分担をしながらリハビリをおこなっています。

リハビリテーションの進み方
リハビリテーションの進み方
脳卒中の患者さんを例としたセラピストの役割分担
脳卒中の患者さんを例としたセラピストの役割分担


理学療法(PT:Physical Therapy)

病気やケガなどによって身体が不自由になった人に対し、筋力増強などの運動療法や超音波などの物理療法を併用し、「立つ」「歩く」など基本的な身体能力の回復や向上を目的にリハビリを行います。また、急性期の呼吸器疾患や胸部外科手術後の呼吸リハビリテーションや廃用障害の予防にも積極的に取り組んでいます。日常生活動作練習を運動療法と平行して実施することで、より早い離床、日常生活動作の獲得を目指します。その他、必要に応じて、補装具や車椅子のご相談をお受けしたり、家屋改修が必要な際はご自宅にお伺いし、改修の為の助言を行うこともあります。



作業療法(OT:Occupational Therapy)

作業療法ではPTが行う基本動作練習の先、つまり「箸を使ってご飯を食べる」、「服を着替える」といった日常生活で必要となる、より細かい動作能力の回復を目標としてリハビリを行います。また、認知症や高次脳機能障害といって、脳卒中などの疾患により「麻痺は無いのに簡単な作業ができない、理解できない」などの、脳神経障害に対しても作業療法を通じて改善を目指すことができます。



言語聴覚療法(ST:Speech-Langueage-Hearing Therapy)

様々な疾患によって言語・構音・嚥下に障害をもつ患者さんに対して、各個人にあわせたプログラムを作成した上でリハビリを行います。言語・構音障害では、言葉の改善に努めることはもちろんですが、パソコンなどのコミュニケーションエイドを使用し、人と人が「会話」できる為のお手伝いをさせて頂きます。また、嚥下障害のある患者さんに対しては嚥下評価を行い、その人に適した食べ物の形態や食べ方を指導させていただきます。





臨床実習生の受け入れについて

中央リハビリテーション科では、平成10年から主に中国地方、近畿地方の約20の養成校より実習生を受け入れ、後身の育成に協力しています。

カリキュラムに基づいた実習はもちろんのこと、回復期リハ病棟、訪問リハビリ、老人保健施設でのパワーリハビリテーションの見学や、ALSなどの神経難病患者に対する人工呼吸療法やコミュニケーション機器の活用について、実際の現場に触れていただくことで幅広い視点での勉強をしていただけます。

※現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、条件を満たした上での臨床実習のみ受け付けております。

 

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