「皆様から信頼される病院となるように」
公立八鹿病院 院長
西村 正樹
2023年4月より後藤葉一前院長の後任として着任いたしました。
当院は1946年に日本医療団八鹿病院として開設され、八鹿町国民健康保険直営となった後、1969年から八鹿病院組合に経営移管され現在に至ります。その間、准看護婦養成所の附設(1963年)、病棟増築(1980年)、総合病院承認(1985年)に次ぎ、児童福祉(助産)施設(1988年)、老人保健施設と看護専門学校(1992年)、南但訪問看護センター(1993年)、健康センター(健診、ドック)(1994年)、回復期リハビリテーション病棟(2001年)が併設されながら機能を付加拡張し、この地の医療を担う基幹施設として発展を遂げてきました。
今では但馬南西部の医療介護を担うケアミックス病院であるばかりでなく、さらに広義にヘルスケアを包括的に進める拠点としての使命を帯びています。この使命に応えることにより歴代院長の志を受け継ぎ、当院が住民の皆様から信頼される医療施設となるよう鋭意努力する所存です。
近年は医療分野の多角化がより顕著になってきました。一つの方向は、分子標的治療に代表されるような高度専門化であり、患者さんごとに個別の最適化が可能になりつつあります。まさに日進月歩であり、更なる伸び代も大きいことから、当院においても適宜の導入に向けて柔軟な体制の構築が求められると認識しています。
もう一つは、社会的処方など予防、保健への視点が改めて注目されてきています。環境改善型のポピュレーションアプローチとして、社会的共生やソーシャル・キャピタルの重要性が強調されてきました。これに対しては、養父市によって2024年に設立された財団法人医療文化経済グローカル研究所と協同し、とくに認知症を対象とした挑戦的試みに着手しています。
今後もさらなる多様化が推測されますが、保健や医療とそのニーズの変遷に柔軟に対応できるよう取り組んで参ります。
当院の理念にある『医の倫理を基本に、質の高い医療と優れたサービス』の提供に向けて、職員一同、一致協力して努力いたしますので、皆様のより一層のご理解とご支援をよろしくお願い申し上げます。
1984年 | 京都大学医学部卒業 |
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1987〜92年 | 東京都立神経病院 |
1992〜96年 | 京都大学大学院 |
1997〜99年 | トロント大学留学 |
1999年 | 滋賀医科大学 准(助)教授 |
2014年 | 滋賀医科大学 教授 (神経難病研究センター長を併任) |
2023年4月 | 公立八鹿病院 院長 |
2014年〜 | 米国生化学分子生物学会誌編纂委員 |
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2016年〜2023年 | 日本認知症学会理事 |
2016年〜 | やぶ医者大賞審査委員(養父市) など |