院長ご挨拶

院長挨拶・当院について


「地域とともにあゆむ公立八鹿病院」

 

公立八鹿病院

院長 後藤 葉一


公立八鹿病院は、昭和24年(1949年)に八鹿町国民健康保険直営公立八鹿病院として発足し、平成19年(2007年)に現在の病棟本館がグランドオープンし、令和元年(2019年)に創立70周年を迎えました。

当院は兵庫県北部の西南但馬地域の地域中核病院として、地域住民の生命を守り健康長寿を実現するために幅広い医療・介護・予防事業を展開しています。当院の医療の特色として、

  1. 救急・日常診療から高度専門医療、さらに緩和ケア・人間ドック・老人保健施設までをカバーする守備範囲の広さ
  2. 急性期治療から回復期リハビリ・維持期在宅ケアまでを切れ目なくつなぐ時間的な継続性
  3. 医療専門職が多職種チームで支える専門的ケアの質の高さ
  4. 病院と地域が緊密につながり、かつ医療と介護・予防がシームレスにつながる連携の確かさ

が挙げられます。とりわけ、さまざまな職種の医療スタッフが活発に活動し、たとえばセラピスト(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)によるリハビリテーション、助産師による院内助産、音楽療法士による音楽療法、看護師・医療ソーシャルワーカーによる入退院支援、薬剤師・管理栄養士・歯科衛生士による在宅訪問指導、検査技師による出張健診など、充実した治療や質の高いケアがおこなわれており、この点で当院は「超高齢化を迎えた現代日本において包括的な地域医療を率先して実践している先進的医療機関」と自負しています。

さて、当院は2019年3月に病院機能評価を受審しました。病院機能評価とは、国民が安全で安心な医療が受けられることをめざして、日本医療機能評価機構の専門調査官チームが来院して、病院組織全体の運営管理および提供される医療の質について客観的に評価し、合格すれば認定証が付与される制度です。当院は厳しい審査に合格しただけでなく、「良質な医療の実践」、「チーム医療」、「地域との連携」などの6項目で最高ランクのS評価を得ることができました。この高い評価は、当院が地域に根ざして安全・安心で信頼できる質の高い医療と優れたサービスを提供していることが認められたものと誇りに感じているところです。

一方で当院の課題として、常勤医師確保と経営改善が挙げられます。この2つはわが国の多くの地方公立病院が同様に抱えている課題であり、その解決は容易ではありません。医師確保につきましては、依然として厳しい状況が続いていますが、兵庫県養成医派遣制度・大学からの医師派遣・八鹿病院組合修学資金貸与制度などの仕組みにより若手医師が徐々に増えつつあり、院内に活気が増しつつあります。今後は、当院に着任した若い医師たちが働き甲斐を持って長く働き続けることができるよう、教育研修体制の充実や勤務環境の改善を図ることが重要と考えています。

経営改善につきましては、業務の省力化・効率化を図り無駄な支出を抑制するとともに、質の高い医療を提供することによって病院の評価を高め収益の増加を図ることをめざします。そのためには病院運営の透明性・合理性を高め、全職員が心を一つにして「患者さんに寄り添う良質で心あたたかな医療」を実践することが重要であり、それにより住民から信頼される病院になることが長期的な経営改善にもつながると考えています。

公立八鹿病院は「基本理念」として、『私たちは、地域中核病院として、医の倫理を基本に、質の高い医療と優れたサービスをもって、住民の健康を守り、地域の発展に尽くします。』と宣言しています。この理念に沿って、2019年4月から毎月、養父市と香美町村岡区・小代区の各地区に出向いて健康講座・住民懇談会を開催し、住民の皆様のご要望やご意見を直接伺い、病院運営に活かす取り組みを始めています。その懇談会で強く感じたことは、住民の皆様の八鹿病院への信頼と期待がきわめて大きいということです。公立八鹿病院はこれからも、地域の皆様に愛され信頼される病院をめざして、職員全員がワンチームとなって質の高い医療を提供するために奮闘して参ります。どうぞよろしくお願いいたします。


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