透析療法は、腎臓の機能を完全に代行することはできません。長期間続けていると、さまざまな合併症が起こることがあります。透析患者さんの死亡原因をみると、1~3位を「心不全」「感染症」「悪性腫瘍」が占めています。一般の方の死亡原因は「悪性腫瘍」が1位とのことから、透析患者さんでは心不全と感染症に特に注意が必要です。
腎臓機能が低下すると、体に老廃物や余分な水分が溜まりやすくなり、むくみや高血圧を引き起こし、心臓に負担がかかります。
特に注意したい病気として、狭心症、心筋梗塞、心臓弁膜症や不整脈、心不全が挙げられます。