血液透析とは

透析センター


腎臓の働きを補う「透析」

さまざまな原因により腎臓の働きが10%以下に低下すると、自分の腎臓では体を浄化しきれなくなります。放置すれば命に関わる状態となり、腎臓の働きを補う治療法が必要になります。治療法には、腎移植、腹膜透析、血液透析があり血液透析はそのうちの一つです。

血液透析は血液を透析装置に通して浄化し、きれいになった血液を体内に戻します。1回3~5時間、1週間に
3日ほどの治療を一生涯続ける必要があります。
 



透析が必要となる原因は、「糖尿病性腎症」が最多

現在、透析導入の原因疾患で最多となるのが「糖尿病性腎症」です。糖尿病性腎症とは、糖尿病の合併症のひとつで、高血糖の状態が長く続き腎臓の血管を傷めることで、腎臓の機能が低下した状態のことをいいます。進行して透析が必要となってしまった時には、易感染性(感染防御機能に障害があり感染リスクが高い状態)、神経障害、動脈硬化といった合併症を併発し、すでにハイリスクな状態となっている場合が多いです。



注意したい合併症「心臓病」「感染症」

透析療法は、腎臓の機能を完全に代行することはできません。長期間続けていると、さまざまな合併症が起こることがあります。透析患者さんの死亡原因をみると、1~3位を「心不全」「感染症」「悪性腫瘍」が占めています。一般の方の死亡原因は「悪性腫瘍」が1位とのことから、透析患者さんでは心不全と感染症に特に注意が必要です。

腎臓機能が低下すると、体に老廃物や余分な水分が溜まりやすくなり、むくみや高血圧を引き起こし、心臓に負担がかかります。

特に注意したい病気として、狭心症、心筋梗塞、心臓弁膜症や不整脈、心不全が挙げられます。
 


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