院長ご挨拶

院長挨拶・当院について


「皆様から信頼される病院となるように」

 

公立八鹿病院 院長
西村 正樹


本年4月より院長として着任いたしましたので、略儀ながらご挨拶を申し上げます。

これまで非常勤で認知症専門外来を担当させて頂きましたが、この度、重責を拝命し身の引き締まる思いでおります。

公立八鹿病院は当地の医療を担う公立基幹病院であるばかりでなく、附帯施設には看護学校をはじめ老人保健施設、訪問看護センター、健診センターが併立する総合医療施設であり、ヘルスケアを包括的に進める拠点としての使命を帯びています。
まずは、これに応えることにより、皆様から信頼される病院となるよう、歴代院長の志を引き継いで鋭意努力する所存です。

一方で、全国的な医師偏在が深刻化し、当院も少なからずその余波を受けてきました。すでに現状、皆様には一部ご迷惑とご不便をおかけしていることも承知しています。これに対しては、鋭意改善を目指します。

私の専門は脳神経内科ですが、長らくアルツハイマー病の研究開発に従事してきました。米国での新薬の仮承認がニュースになりましたが、これまでと異なるのは認知症の治療から脳アミロイドの治療に移行していることです。日本でも承認されれば認知症医療は大きく様変わりすると予想されますが、それには当院でも素早い対応を検討します。

また近年、認知症や生活習慣病に対する生活環境の影響が強調され、ソーシャルキャピタルの活用による健康維持が注目されます。養父市でも研究所を設立して先進的取り組みを始める計画と聞き及んでおり、薬に頼らない健康長寿を達成するため、当院もこれに協同した活動を進めていきます。

八鹿町出身の私は、八鹿高校卒業までこの地で育てていただきました。元来微力であり、恩返しまでは叶いませんが、精一杯努めますので何卒ご支援のほどをよろしくお願い申し上げます。



略歴
1984年 京都大学医学部卒業
1987〜92年 東京都立神経病院
1992〜96年 京都大学大学院
1997〜99年 トロント大学留学
1999年 滋賀医科大学 准(助)教授
2014年 滋賀医科大学 教授
(神経難病研究センター長を併任)
2023年4月 公立八鹿病院 院長

 



兼務
2014年〜 米国生化学分子生物学会誌編纂委員
2016年〜 日本認知症学会理事
2016年〜 やぶ医者大賞審査委員(養父市) など

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