4月から当院に入職した新人看護師が6日間の集合研修(看護部)を終え、各現場へ配属となりました。
集合研修では、看護部ガイダンスからはじまり、医療安全、感染対策(標準予防策について)、皮膚・排泄や嚥下、呼吸のアセスメント、採血の演習や輸液ポンプなど医療機器の扱い方、電子カルテを使用した看護記録についてなど、全ては書ききれないほどたくさんの知識と技術を学びます。
また、研修の講師として検査技師や医療機器の業者の方にも参加していただき、より専門的な知識を得ることができました。
看護学校に在学中はコロナ禍真っただ中で、実習等が通常どおりおこなえなかったこともあったそう。それでも、聞くときは真剣に、演習では緊張しながらも同期の仲間同士で声を掛け合って協力するなどとても雰囲気の良い研修がおこなえました。
集合研修を終えた新人看護師からは、
「講義から実施に結び付ける研修でわかりやすかった。確実に手技を身につけていきたい。」
「イメージしにくかったが、動画を視聴したり実際に物品に触れたりすることで、理解しやすかった」
「たくさん話し合って、みんなの意見から学びの多い研修だった」など、充実した研修だったという声を多く聞くことができました。
新人看護師が少しでも早く現場に慣れ、看護の力を発揮できることを願いながら、今後も充実した看護教育を進めるべくサポートしてまいりたいと思います。
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メモをとりながら、とても熱心に聞いています。 |
嚥下機能が低下した患者さんには飲みやすくなるよう、トロミをつけた飲み物を提供します。作り方やトロミの段階、食事のしやすい体勢などを学びます。実際にトロミのついた麦茶・ジュースを試飲してみました。 |
トロミ具合が強くなるほど飲みやすかったお茶が、すでにお茶ではないような感じに…。嚥下機能の低下を学びつつ、患者さんごとに異なる嚥下状態や飲みやすくなる好みなどを知ることの重要さを学びました。 |
皮膚・排泄ケア認定看護師による、皮膚・排泄のアセスメントと看護の講義。寝たきり患者さんはマットレスと体の間に圧がかかりやすく、褥瘡(床ずれ)ができやすくなります。褥瘡を防止するためのケア方法やマットレスの大切さも学びました。実際に患者さんの気持ちになってベッドに横になり、圧がかかりやすい部分の圧抜きを体験してみました。 |
圧がかかりやすく褥瘡となりやすい部分を考え、特殊なマットレスがある場合、通常マットレスのみの場合の体圧の数値を比較しました。 |
先輩看護師からは、呼吸のアセスメントと看護についての講義。自分で痰を出すことができない方へおこなう、痰の吸入方法を学びます。 |
患者さんにとって苦しい処置のため、的確に素早くおこなうことが望まれます。安心感を与えるために声掛けも大切。時には指導する先輩看護師が「またするんですか?もういやじゃ…」とモデル人形を処置が苦手な患者さんに見立ててセリフを言う場面もありました。新人看護師は処置させてもらえるよう対応しながら一連の流れを確認しました。 |
入院患者さんでよく使われる輸液ポンプ(点滴のとき、持続的に輸液や薬剤投与をコントロールすることができる医療機器)やシリンジポンプ(持続的に静脈注射をおこなうための医療機器)の使い方や管理の仕方を学びました。 |
血糖測定器を使用し、自分の血糖値を測っています。機器の使い方と穿刺時の痛みを知ることで患者ケアに活かしていきます。 |
感染看護認定看護師の菌やウイルスを防ぐために大切な標準予防策の講義。コロナが始まりとくに密接に関わる分野です。消毒やエプロンや手袋、ゴーグルなど、しっかり手順を守ることが自分を守り、二次感染を防ぐことに有効となります。 |
採血の演習。まずは、練習キットを使い採血の練習。患者さんの不安を少しでも軽減するために、採血までの準備のコツや採血しやすい血管の選定についてをアドバイス。 |
次は、練習キットではなくペアとなり本物の採血をおこないます。まずは、先輩看護師によるデモンストレーション。始める前は、みんなとても緊張。でも、「大丈夫!できる!できる!」と励ましあいながら取り組みました。 |
緊張しながらも、見事採血に成功!最後まで気が抜けませんが、終了後はとても安心した表情のみなさん。がんばったねの拍手が巻き起こりました。 |
採取した血液は、しっかりと必要な量を守ってスピッツに分注し、血液検査が正確におこなえるようにします。 |
新人研修終了後、いよいよ各配属先での勤務がはじまりました!
一人前の看護師を目指して、がんばれ新人ナース!!
応援しています!
摂食・嚥下障害看護認定看護師による嚥下のアセスメントと食事援助についての研修です。