当院では、介護職スタッフが回復期リハビリテーション病棟、療養介護病床・障害者病棟、地域包括ケア病棟、療養病棟、一般病棟などで患者さんをサポートしています。介護福祉士の資格をもつ職員や、資格はもっていないが介護の仕事をおこなう職員が幅広く活躍しています。
介護福祉士の役割は、その人の生活全般を捉える視点を持って、人権や自立を尊重して「その人らしい介護」をすることです。
障害者病棟では人工呼吸器装着の為、言葉を発することのできない患者さんが多いですが、日々の関わりの中で信頼関係を構築しています。
介護の中で気付いたことは、多職種と連携して患者さんの「よりよい生活の実現」に向けて情報共有します。そうすることで、治療に役立てたり患者さんの自己決定を尊重し、その人らしく暮らしていけるよう、自立に向けた支援をおこなっています。
「認知症ケア専門士」の資格をもつ介護職・看護師・リハビリスタッフなどが多く働いています。認知症状が進み不安のある患者さんにしっかりと寄り添い、患者さんが安心しておだやかに入院生活が送ることができるよう、認知症ケア専門士が中心となって、サポートします。
食事や入浴、排泄、移動などの介助業務やベッドのシーツ交換、病室の清掃など、身の回りのお世話の他に、看護師のサポートを中心に幅広い業務をおこなっています。
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食事介助のようす |
季節のイベントのようす |
患者さんとちぎり絵の作成 |
入院中でも季節が感じられるよう工夫しています |
現場で働く介護職スタッフからのメッセージをご紹介します
(2018年入職)
8病棟の療養介護病床の生活支援員として配属してから5年目となりました。入職当初は初めて体験する文字盤や意思伝達装置などを通してのコミュニケーション方法に戸惑い、不慣れなことが多い毎日に不安な気持ちで胸がいっぱいでした。しかし先輩方のご指導のもと患者さんとも関わりを持つ中で、少しずつやりがいを感じていきました。これからも入院生活に不安を抱いている患者さんに寄り添い穏やかに過ごすことができるよう支援を続けていきます。まだまだ未熟なので成長に繋げていくためにも、今以上に介護福祉士として自信を持つことができるように努めていきたいです。
私は入職後療養病棟に配属になりました。療養病棟は介護職として、食事介助や入浴介助、排泄介助など主に身体介護を行ってきました。また入院中でも季節を感じられるように壁画の作成・貼り換えも行っていました。現在は療養介護病床の生活支援員として働いています。療養病棟で行っていたことに加え、生活支援員として患者さんを受け持ち、より良い療養生活が送れるように想いを傾聴し個別ケアを考え実施しています。コミュニケーションをとることが難しい患者さんばかりですが、視線や文字盤、瞬きなど患者さんにあったそれぞれの方法で話をしたり、ニーズの把握に努めています。難病の方の支援を行うことは簡単ではないですが、多職種の方と連携して日々のケアや月行事を行う中で、良い表情が見られたときにとてもやりがいを感じることができます。
私は9病棟の療養病棟で働いています。療養病棟では一般病棟での治療が落ち着き、自宅退院されるまでや施設入所待ち、療養病院への転院待ち、レスパイト入院、看取りの患者さんなど様々な方がおられます。その患者さんが穏やかで安心した入院生活が送れるよう食事、排泄、入浴などの日々のお世話を行っています。そういった関わりの中でコミュニケーションを図り、患者さん一人ひとりのその人らしい生活が送れるように日々頑張っています。これからも患者さんの生活に寄り添い、目配り・気配り・心配りのできる介護福祉士になれるよう自己研鑚し、取り組んでいきたいと思います。
足のマッサージのようす