「神経難病における音楽療法を考える会」は、
神経難病をもつ患者さんに対して音楽がどのような効果をもち音楽療法として用いることができるかを医療福祉従事者・音楽関係者・患者さん・ご家族と共に考えています
神経難病における音楽療法を考える会  
【事務局】公立八鹿病院音楽療法室 兵庫県養父市八鹿町八鹿1878-1
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  【事務局】

 公立八鹿病院 音楽療法室

  兵庫県養父市
  八鹿町八鹿1878番地1
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  FAX:079-662-3134






第13回神経難病における音楽療法を考える会
開催レポート
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第13回神経難病における音楽療法を考える会へのたくさんのご参加、ありがとうございました。医師、看護師、保健師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、音楽療法士、患者さん、患者さん家族、学校関係者など、100名以上の方にご参加いただきました。

オープニングは弦楽四重奏『Daisen』によるミニコンサートで、モーツァルトなどの心地よい音楽で始まりました。この楽団はこの日のために医師や音楽療法士などによって結成され、チェロは中野大会長が担当されました。

第Ⅰ部 特別講演 「音楽療法の活用に向けて」
座長 吉井 文均 東海大学名誉教授、社会福祉法人恩賜財団済生会平塚病院福祉センター センター長
近藤里美 北海道医療大学 リハビリテーション科学部 作業療法士科 教授



この会が発足した第1回目にご講演いただいた近藤里美先生をお迎えし、特別講演として「音楽療法
の活用に向けて」をテーマにお話しいただきました。私たちは生来的に音楽的な存在であり、生きてく
ために「美」の体験が必要であるとし、「同期(シンクロナイゼーション)」と「協力(コラボレーショ
ン)」という2つのキーワードを基に、ダンスや電子楽器からロボットスーツHALまで、様々な視点か
ら展開されました。また、ご自身がされている介護職員による重度認知症高齢者への音楽療法介入スキルの実践研究について、映像を交えてご紹介くださいました。



第Ⅱ部 シンポジウム「神経難病における音楽療法のニーズと活用について」
    座長 林 明人 順天堂大学医学部附属浦安病院 教授・リハビリテーション科科長
    近藤 清彦 社会医療法人財団慈泉会相澤病院 脳卒中・脳神経センター顧問

第Ⅱ部では言語聴覚士、音楽療法士、パーキンソン患者さん、ALS患者さんなど、5名の方にご登壇
いただき、それぞれの視点から音楽療法についてお話しくださいました。
最初は言語聴覚士の板垣康司先生のお話で、言語聴覚療法では音楽や音楽の要素を取り入れることも 多く、他職種との連携が必要な難病患者さんへのリハビリでは、音楽を取り入れた方が起き上がったり食事をするときにも良い反応が得られることを実感されているとのことでした。そして音楽療法士の松鹿滋子先生からは、病院でのセッションの他、パーキンソン病健康教室での様子などをご報告いただきました。音楽に合わせた体操や発声、脳トレーニングなどを集団で行った後のアンケートでは、約8割の方が気分が良くなったと回答され、心と体の両方に働きかける音楽療法が日常生活での意欲向上にもつながるというお話でした。そして次は、パーキンソン病友の会鳥取県支部長の岡田昭博様が『テネシーワルツ』の曲に合わせ、S字ウォーキングで登場されました。この歩行法は入院時にリハビリスタッフと意見交換をしたことから生まれ、実際の生活でもこの方法で歩行バランスを回復されているそうです。次は音楽療法士でもある小林圭子先生が主催する「音楽の宅配便」について紹介してくださいました。これは、登録するプロの演奏家が在宅療養中の患者さん宅に伺い、リクエストに沿った曲を演奏するという出前コンサートです。患者さんからはワンコインのご負担をいただいているということです。
最後に、「音楽の宅配便」を体験された日本ALS協会鳥取県支部支部長の岡本充雄さんが、コンサートについての感想を述べられました。車いすでコンサート会場に行くのは大変なので、自宅でコンサートが聴けるのはとても嬉しいし、自分の為だけに好きな曲を演奏してもらうのは、自分だけではなく介護者である奥様にとっても良い時間になっているとのことでした。
そして、5名のシンポジストと座長2名による総合討論会では、フロアの方から、国家資格ではない音楽療法士をどのような職種で採用したらよいのか、や、寄付で運営されている「音楽の宅配便」を全国に広めるにあたり、より多くの財源を得るためのアイデアとして「ふるさと納税」の利用が提案されるなど、活発なご意見や質問が出ました。

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